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夫婦で事業を営むなら:会社のお金と家計を分ける方法

事業の売上をふたりで自由に使えるお金として扱わずに、役員報酬や引き出し、立て替えの精算、家計の予算を整える方法を、夫婦で事業を営むカップル向けに解説します。

パン屋を営むカップルが開店準備をしながらスマートフォンを確認している。1人はパンのかごを持ち、コーラル色のエプロンをつけている

カップルのふたりがともに同じ小さな事業に頼っていると、売上の良い1週間が家計の収入のように感じられることがあります。家賃の支払いが迫り、食料品も買わなければならず、お金はもう会社の口座に見えている。移しても問題なさそうに思えます。

でも、その残高はふたりの給料ではありません。一部はすでに取引先、税金、給与、在庫、あるいは次の売上の少ない月のものです。その日にあるお金に合わせて家の支出を決めていると、事業にも家計にも信頼できる予算がなくなってしまいます。

実践的な解決策は、はっきりした境界線を引くことです。事業のお金は、計画して記録した振り替えを通じてのみ個人の収入になる。家計についての判断は、その振り替えのあとに始まります。

事業、家計、個人のお金に別々の役割を与える

うまく回る仕組みには3つのレーンがあります。

  1. 事業: 顧客からの入金が入り、運営費、税金、承認した投資が出ていく
  2. 家計: 家賃や住宅ローン、食料品、光熱費、扶養家族、ふたりの目標のためのお金
  3. 個人: それぞれの個人的な支払いや自由に使う支出は、共通の合計の外に置く

口座やカードを分けると境界線が見えやすくなりますが、口座の名前だけでは十分ではありません。お金が給与、引き出し、分配、そのほか各国で定められた取引のどの形でオーナーに渡るかは、事業の形態によって決まります。正しい手続きは、お住まいの国の税理士などの専門家に確認してください。

たとえば米国内国歳入庁(IRS)の記帳ガイドは、米国の事業主に対して、事業用と個人用の当座口座を分け、入出金の出どころを明らかにしておくよう助言しています。具体的なルールは国によって違いますが、運用の原則はどこでも通用します。取引を見れば、何のためのものかがわかるようにしておくべきです。

境界線は売上ではなく、振り替えに引く

たとえば、小さなハウスクリーニングの会社が、ある月に5,000,000円の入金を受けたとします。だからといって、オーナーが5,000,000円を使えるわけではありません。資材、スタッフ、保険、納税、車両、カードの手数料が、まだそのお金に対して請求権を持っています。会計上の利益の数字も、今日安全に口座から出せる金額とは違うことがあります。

どちらかに報酬を払う前に、次の点を確認しましょう。

  • 次に確実な入金があるまでに期日が来る支払い
  • 取り分けておかなければならない税金と給与の額
  • 売上の少ない月に備えた、運営のための最低限のバッファー
  • すでに承認した購入や投資
  • それぞれのオーナーが受け取れる報酬や引き出しの額と時期

売上の一律の割合を使うのは、良い近道ではありません。売上がまったく同じ2つの事業でも、利益率や必要な運転資金はまったく違うことがあります。

家計の分担より先に、オーナーの報酬を決める

話し合いは2つあり、その順番が大切です。

  1. 運営、所有、法律上の取り決めのもとで、事業はそれぞれにいくら払えるのか?
  2. その結果として得た個人の収入で、共通の家計をどうまかなうのか?

この2つの答えが一致する必要はありません。片方のほうが長く働いているかもしれませんし、持ち分が同じでないかもしれませんし、片方にはほかの収入があるかもしれません。労働に対する報酬、所有に対するリターン、家庭での公平さは関連していますが、互いに置き換えられるものではありません。

金額または計算式、支払日、資金繰りの条件、承認の手続きを書き出しましょう。事業が予定した振り替えに耐えられないなら、はっきりと減らすか、延期します。会社のカードでこっそり食料品を払って、問題が解決したことにしてはいけません。

オーナーの手取り収入から家計の予算を作る

月を締めて事業の備えを確保したあと、結衣さんは事業から360,000円、健太さんは240,000円を受け取ったとします。ふたりが家計に使える収入は600,000円です。会社の売上でも、月の途中の口座残高でもありません。

300,000円の共通の支出について、いくつかの公平な方法が使えます。

家計のルール結衣さんの負担健太さんの負担合いそうなケース
均等150,000円150,000円ふたりとも、残る負担が無理のないものだと考えている
収入比例180,000円120,000円収入のうち手元に残る割合を同じくらいにしたい
組み合わせ均等な基本額に合意した上乗せ均等な基本額に合意した上乗せふたりの参加と負担能力の両方を反映したい

収入比例の例は60対40です。これは選択肢の1つで、正解ではありません。結果を比べるには、カップルの公平な分担の計算ツールを使ってください。

オーナーの収入が大きく変動する場合は、控えめな最低額か移動平均を選び、見直し日を決めておきましょう。収入が変動するときの生活費の分担のガイドでは、顧客から入金があるたびに取り決めを書き直さずに済む方法を解説しています。

間違った口座での支払いは、埋もれさせずに直す

現実には、ときどき境界線をまたいでしまうこともあります。個人のカードで急ぎの梱包資材を買ったり、事業用のカードで間違って家計の買い物を払ったり。大切なのは、その例外を見える状態にすることです。

シンプルな手順を使いましょう。

  1. すぐにその取引に印をつける
  2. レシートや証拠となる記録を残す
  3. 誰が払ったか、事業用か個人用かを明らかにする
  4. どう分類すべきかを確認する
  5. 正しい方法で精算または調整する
  6. 両方の記録で修正を確認する

記録を消したり、関係のない買い物と相殺したりしないでください。車、スマートフォン、自宅の作業スペースなど、事業と個人の両方で使う費用には、あとからでっち上げた割合ではなく、各国のルールに沿った記録の残る按分を使いましょう。

同じ売上不振の月から2つの予算を守る

ふたりとも同じ事業に頼っていると、収入のリスクが集中します。売上が落ちると、ふたりへの振り替えが同時に減ることがあります。だからこそ、2つの別々のバッファーが役立ちます。

  • 運営と運転資金のための事業の備え
  • 個人の必須の支出のための家計の生活防衛資金

片方が自動的にもう片方の代わりになるべきではありません。どんなときにオーナーへの支払いを減らすのか、どの家の支出から先に止めるのか、それぞれの備えを使う許可を誰が出せるのかを合意しておきましょう。共通の備えと個人の備えの整理には、共同か別々か、生活防衛資金のガイドが役立ちます。

予測できる支払いにも備えておきましょう。年払いの保険、各種の更新費用、メンテナンス、税金は、たまにしか来ないからといって緊急事態ではありません。家計の定期的な支出を管理する仕組みがあれば、家計のために思わぬ引き出しをしなくて済みます。

もつれた口論1回ではなく、短いお金の打ち合わせを2回

同じふたりが出席するとしても、役割は分けておきましょう。

事業の締め

  • 入金と運営費を照合する
  • 今後の支払いと備えを確認する
  • オーナーへの支払いと調整を承認する
  • 未処理の立て替えを精算する

家計の確認

  • それぞれが実際に受け取った金額を確認する
  • 共通の支出と個人の支出を振り返る
  • 次の期間とふたりの目標のための資金を用意する
  • 苦しい月の一時的な変更があれば合意する

こうすれば、よくある摩擦の原因を減らせます。事業の判断が家庭での本気度の証明のように扱われたり、家計の必要が話し合いもなく資金繰りの限界を押し切ったりすることがなくなります。

次のきれいなサイクルから始める

仕組みを改善する前に、過去の取引をすべて組み立て直す必要はありません。区切りの日を決め、売上がどこに入るのか、どのカードが事業用か、それぞれがどう報酬を受け取るのか、立て替えの精算をどうするのか、それぞれが家計にいくら出すのか、いつ取り決めを見直すのかを書き出しましょう。

そのうえで、過去の例外の整理は税理士などの専門家に手伝ってもらいましょう。境界線は、一度作った完璧なスプレッドシートではなく、繰り返すことで役に立つようになります。

オーナーの報酬が個人の口座に入ったら、TakeControl をダウンロードして、会社の資金繰りと混ぜずに家計の共通の支出を整理しましょう。

出典と確認

支出を整理して割り勘できる TakeControl の画面
iOS・Android に対応
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よくある質問

すっきりした仕組みでは、適切な報酬や引き出しの手続きで事業からお金を移したあと、個人または家計用の共通のお金から家計の支払いをします。その移し方は事業の形態や各国の税のルールによって変わるため、税理士などの資格を持つ専門家に確認してください。

自動的にそうなるわけではありません。働いたことへの報酬、所有に対する分配、家計の分担の仕方は、3つの別々の判断です。役割、労働時間、持ち分、資金繰り、各国のルールによって、金額が違うのは十分ありえます。方法を書き出し、専門家に確認してもらいましょう。

会社の売上ではなく、それぞれが実際に受け取った手取り収入を使います。共通の費用は、均等、収入比例、またはその組み合わせで分担できます。収入に波がある場合は、控えめな基準額か移動平均を使い、決まった日に見直しましょう。

すぐに印をつけ、証拠となる書類を残し、事業に合った方法で立て替えの精算または拠出として記録します。削除したり、関係のない家計の買い物と非公式に相殺したりしないでください。

事業用の口座、家計用の共同口座または予算、個人の口座に分けたほうがわかりやすいと感じるカップルは多くいます。法的に必要かどうかや最適な口座の種類は、国、事業の形態、銀行の規約によって変わります。

いいえ。TakeControl は、家計の共通の支出、誰が払ったか、ふたりの間の残高を管理するアプリです。事業の帳簿付け、給与計算、税務申告、送金の機能はありません。

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